【暖房が効かない!】エアコンの不調
- 髙田竜司
- 10月12日
- 読了時間: 6分
【暖房が効かない!】エアコンの不調、原因は意外なところに?自分でできる対処法を徹底解説
「冬本番、いざエアコンの暖房をつけたら、なんだか効きが悪い…。」 「暖かい風が出てこない…もしかして故障?」
厳しい寒さの中、暖房が効かないと本当に困りますよね。凍えるような部屋で「すぐに修理業者を呼ばなきゃ!」と焦る気持ち、よく分かります。
しかし、その不調、実は故障ではなく、意外と簡単な設定ミスやお手入れ不足が原因かもしれません。
この記事では、エアコンの暖房が効かないときに考えられる原因を、ご家庭で今すぐ確認できる簡単なチェックリストから、少し踏み込んだ専門的な内容まで徹底解説します。修理を依頼して数万円の出費になる前に、まずはこの記事を読んでセルフチェックをしてみてください。無駄な出費を抑え、すぐに暖かい部屋を取り戻せるかもしれません。
【暖房が効かない!】エアコンの不調まずは慌てずに!自分でできる簡単チェックリスト
暖かい風が出てこないと感じたら、まず以下の3つのポイントを確認してみましょう。多くの場合、これだけで解決することがあります。
1. リモコンの設定は正しいですか?
「そんな基本的なこと…」と思うかもしれませんが、意外と多いのがこのリモコンの設定ミスです。冬の初めによくあるケースなので、もう一度確認してみましょう。
運転モード: 「暖房」になっていますか?雪だるまのマークではなく、太陽のマークが選ばれているか確認しましょう。「冷房」や「除湿(ドライ)」、「送風」になっていないでしょうか。
設定温度: 設定温度が現在の室温より低く設定されていませんか?暖房の場合は、室温よりも高い温度に設定しないと暖かい風は出てきません。まずはいつもより2〜3℃高く設定してみてください。
風向き: 暖かい空気は上に溜まりやすい性質があります。風向きのルーバーが上向きになっていると、いつまで経っても足元が暖まりません。暖房運転の際は、風向きを「下向き」または「自動」に設定するのが鉄則です。
風量: 風量が「弱」や「微風」になっていると、部屋全体が暖まるのに時間がかかります。「自動」に設定するのが最も効率的でおすすめです。

2. フィルターはホコリまみれになっていませんか?
室内機のフィルターにホコリがびっしり溜まっていると、空気の通り道が塞がれ、暖房効果が著しく低下します。フィルターが目詰まりすると、エアコンは空気を十分に吸い込めず、暖かい風を送り出せなくなってしまうのです。
2週間に1回程度を目安に、フィルターのホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いしましょう。これだけで暖房の効きが劇的に改善されることがあります。電気代の節約にも繋がるので、定期的なお掃除を習慣にしましょう。

3. 室外機の周りに物が置かれていませんか?
エアコンは、室外機が外の空気の熱を取り込んで、暖かい風を室内に送り出しています。そのため、室外機の吹き出し口や吸い込み口の周りが物で塞がれていると、熱交換がうまくできず、暖房能力が低下してしまいます。
室外機の周りには物を置かず、少なくとも前方20cm、後方10cm、側方30cm以上はスペースを空けるようにしましょう。植木鉢やゴミ箱、自転車などを置いていないか、今一度確認してみてください。
それでも暖まらない…考えられる原因と対処法
簡単なチェックをしても改善しない場合は、もう少し踏み込んだ原因が考えられます。
原因1:【故障じゃないかも】「霜取り運転」をしていませんか?
暖房運転中、エアコンが突然止まってしまい、しばらくするとまた動き出す…という経験はありませんか?これは「霜取り運転」のサインかもしれません。
霜取り運転とは? 外の気温が低いときに暖房運転を続けると、熱交換を行った室外機に霜が付着します。この霜を溶かすために、一時的に暖房を停止して室外機を暖める機能が「霜取り運転」です。これは故障ではなく、正常な動作です。
見分け方 霜取り運転中は、室内機の運転ランプが点滅し、暖かい風が出なくなります。メーカーによって点滅パターンは異なりますが、10分以上続くことは稀です。
対処法 霜取り運転は、通常4分~15分程度で終了します。運転が再開されるまで、しばらく待ってみましょう。頻繁に霜取り運転が行われる場合は、設定温度を少し下げてみると改善されることがあります。
【注意!】 霜を早く溶かそうと、室外機にお湯をかけるのは絶対にやめましょう。内部の温度センサーが誤作動したり、部品が破損したりする原因となります。
原因2:部屋の暖かい空気が逃げていませんか?
せっかくエアコンで部屋を暖めても、窓やドアの隙間から冷気が入り込んだり、暖かい空気が逃げてしまったりしていては、いつまで経っても部屋は暖まりません。
対処法
カーテンを閉める: 厚手のカーテンや、床まで届く長さのカーテンを閉めるだけで、窓からの冷気を防ぎ、暖房効率がアップします。
断熱シートを活用する: 窓に市販の断熱シートを貼るのも非常に効果的です。
ドアの開閉は最小限に: 部屋の暖かい空気を逃がさないよう、ドアの開閉は素早く行いましょう。
【最終チェック】それでも解決しない場合は故障の可能性も
上記の方法を試しても一向に改善しない場合は、エアコン本体に問題がある可能性があります。
考えられる故障:冷媒ガス漏れ
エアコンは「冷媒ガス」を使って熱を運んでいます。このガスが何らかの原因で漏れてしまうと、熱をうまく運べなくなり、暖房が効かなくなります。
ガス漏れのサイン
室外機の配管(細い方)に霜がびっしりと付いている。
以前に比べて明らかに効きが悪くなった。
ガス漏れが疑われる場合は、ご自身での対処は不可能です。必ず専門業者に連絡し、点検・修理を依頼してください。
考えられる故障:本体の部品故障
室内機や室外機から異音がしたり、本体のランプがいつもと違う点滅をしてエラーコードを示していたりする場合は、コンプレッサーやファンモーターなど、内部の重要部品が故障している可能性があります。この場合も、速やかに専門業者に相談しましょう。
もっと快適に!暖房効率をグンと上げる裏ワザ
最後に、エアコン暖房をより効果的に使うための簡単なコツをご紹介します。
サーキュレーターを併用する 暖かい空気は天井付近に溜まりがちです。サーキュレーターをエアコンの対角線上に置き、天井に向けて風を送ると、空気が循環して部屋全体が効率よく暖まります。足元の冷え対策に非常に効果的です。
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加湿器を併用する 湿度が上がると体感温度も上がります。加湿器を使って湿度を40~60%に保つと、設定温度が低めでも暖かく感じられます。のどや肌の乾燥対策にもなるので一石二鳥です。
こまめなオンオフはNG エアコンは起動時に最も電力を消費します。30分程度の短時間の外出であれば、つけっぱなしの方が電気代を抑えられる場合があります。
まとめ
【暖房が効かない!】エアコンの不調
エアコンの暖房が効かないと感じたら、まずは慌てずに**「リモコン設定」「フィルター」「室外機周り」**の3つをチェックしてみてください。多くの場合、これらの簡単な確認と対処で改善します。
それでも問題が解決しない場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。日頃からのこまめなメンテナンスと、ちょっとした工夫で、今年の冬を暖かく快適に乗り切りましょう!
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